
ドレープカーテンの素材とは
製造コストが低く加工しやすい化学繊維
ドレープカーテンは厚手の生地で作られた遮光性の高いカーテンです。一般的にカーテンと言えばドレープカーテンを意味することが多く、デザインやサイズも様々です。素材については厚手の生地を作るのに適した物が多用されています。もっとも多く使われているポリエステルは加工が容易なうえに製造コストが低いのが利点です。化学繊維なので湿気に影響されにくく、カビが生えにくいことからドレープカーテンの素材として重宝されています。同じ化学繊維であるレーヨンは滑らかな肌触りから高級感を演出するのに最適と言えるでしょう。また、化学繊維でありながら吸湿性に富んでいるので室内の湿度を調整するのに役立つ他、静電気もほとんど発生しません。その反面、シワが生じやすい欠点もあります。
自然の温もりを感じさせる天然繊維
綿は古くから世界中で普及している植物性の天然繊維です。衣類や日用品の素材として多用され、カーテンも例外ではありません。綿生地で作られたドレープカーテンは自然の温もりを感じさせる柔らかな質感を持っています。また、摩擦や引っ張りに強いのも綿生地の特徴ですが、その一方で厚手の生地は非常に重たくなる欠点もあります。洗濯による縮みや色落ちも生じやすいことから、取り扱いには十分に注意しなければいけません。同じ植物性の天然繊維である麻は綿よりも頑丈で傷みにくい利点がありますが、生地の網目が粗いので遮光性がやや低い欠点もあります。そのため、ドレープカーテンには綿やポリエステルなど他の素材と混ぜた麻生地が使われています。